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2010年12月09日
12月8日、当学院では、在校生を対象に「禁煙セミナー」を行いました。これは、2011年4月より、当学院が「敷地内の全面禁煙化」を実施するのに伴い行ったものです。
講師は、グループ校である国際医療福祉大学福岡リハビリテーション学部教授の濱本邦洋先生です。

当学院作業療法学科の原口健三学科長より、濱本先生のプロフィールが紹介されました。小児科医としてもご活躍されている濱本先生ですが、かつては喫煙者だったそうですが、それだけに、講演内容は、大変説得力がありました。
まず濱本先生は「現在タバコを吸っていない人、手を上げてください」と参加者に促しました。「今日の講演では、現在、タバコを吸っていない人がこれからも吸わないようにして欲しいという願いを込めてお話をします」。

タバコの健康被害は大きく、非喫煙者を1とした場合、喫煙者は、がんによる死亡率が、1.4倍から32.5倍になるそうです。喉頭がんについては、100%が、喫煙者というデータもあるそうです。なぜなら、タバコの煙には、タールやニコチンなど、200種類もの有害物質が入っているからです。また、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発症要因の8~9割はタバコです。この病気は、病状が進むと呼吸困難になり24時間の酸素療法が必要となります。
あるイギリスの研究では、喫煙者は非喫煙者に比べて10年短命だという報告もあります。

また、喫煙は喫煙者本人だけの問題ではなく、周囲に居合わせる人の、受動喫煙という問題も引き起こします。タバコを吸う人の煙である“主流煙(しゅりゅうえん)”より、周囲の人が吸う煙“副流煙(ふくりゅうえん)”の方が、有害物質が含まれる量が高くなるのです。

日本人の死因のトップはがんですが、種類別で見ると『肺がん』が断然多いようです。タバコの影響は、それだけでなく、歯が汚れる、歯ぐきが黒くなる、息が臭くなる、味がわからなくなるなど様々です。「そんな人とキスはしたくないですよね(笑)」。
講演で印象的だったのが多くの写真やスライドです。なかでも次の写真は、参加者から思わずどよめきが起こりました。

写真の女性は、双子なのですが、喫煙をした左の女性としていない右の女性は大きく違います。左の女性は歯が黒く、そしてしわも目立ちます。タバコによって、肌も荒れるのです。
その他、タバコによる経済的な損失(医療費等)や、日本と海外とのタバコの広告の比較、そしてタバコの包装紙の表示の違いなど、これまであまり知らない情報もありました。海外では包装に「Smoking Kills」~タバコを吸うと死にます~と明示しなければならないようです。
「タバコは徴税用の合法ドラッグであるという認識を持ってください。そして、喫煙者はニコチン中毒の病人なのです」。喫煙者にとっては、耳の痛い話ですが、スライドで紹介された、タバコでがんになった患者の写真を見ると、複雑な気持ちになった人も多いのではないでしょうか。
「就職をすると喫煙者になる人が多いのが実情です。私たちは健康を守る立場の人間ですから、これからも吸わないでください」。
国際医療福祉大学に寄せられた今年の求人施設の10%が、採用条件に非喫煙者であることを明示していたとの報告も。
最後に、会場全員で“息止め”に挑戦。これは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の症状である、呼吸困難の状態を体感するためのものでした。「この病気にかかると、息止めの最後に感じた息苦しい状態が何年も続き、酸素ボンベを携帯した生活をして苦しみながら亡くなることになります」。

一番、長く息を止めていた方は意外にも喫煙者でした。濱本先生からは「禁煙セラピー」の本がプレゼントされました。
参加者のアンケートでは「今日から禁煙します」という喫煙者や、「絶対吸いません」という非喫煙者など、力強い声が多数ありました。
濱本先生、ありがとうございました。
講演で紹介された、You Tubeで、見られる禁煙CMコンテスト「そろそろお時間」のサイトをご紹介します。
http://www.youtube.com/watch?v=Zt8FrnlwOy4&feature=&p=7808BE202204FD7A&index=0&playnext=1
投稿者 fukuokakokusai : 2010年12月09日 11:14
