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2010年12月06日
報告:理学療法学科 宮﨑
理学療法学科の主催で、11月22日・23日に第1回の卒後セミナーを開催しました。
卒業生や近隣の実習施設の指導者の方等を対象に、学院との繋がりを深め、知識や技術の研鑚の場を作るというのがその目的です。
第1回の講師としてお迎えしたのは、千里リハビリテーション病院(大阪府)の副院長である吉尾雅春先生です。同院は、有名なアートディレクター・佐藤可士和氏が、“リハビリテーション・リゾート”をコンセプトにプロデュースをし、業界でも注目を集めている病院です。
22日は、≪脳卒中片麻痺患者の歩行をどのように受け止めるか≫、23日は、≪原点に戻れ~BobathやBrunnstromはてこの原理を知っていたか?≫というテーマで行われました。

吉尾先生は、2002年に札幌医科大学において医学博士の学位を取得。専門である解剖学の深い知識から、普段臨床の現場で行われている理学療法の治療手技に対する問題を指摘されました。人体の構造や仕組みにもう一度立ち帰れという「原点に戻れ」の吉尾先生のメッセージに触れ、気づきの多いセミナーとなりました。
2日間で延べ121名の参加があり、セミナー後のアンケートでは「次回も是非参加したい!」という要望をたくさん頂きました。継続して年に数回開催する予定です。最後になりましたが、今回参加した当学科の卒業生たちからセミナーに参加しての報告が寄せられていますのでご紹介します。
≪卒後セミナーに参加して~1日目≫
報告:樋口卓篤さん (原土井病院リハビリテーション部、昼間部7期卒)
吉尾先生の講演は「(スライドを見て)この脳画像を見て、この人は歩けると思いますか? 装具はいりそうですか?」との言葉から始まりました。正直画像だけで身体評価をしてないのにどうやって…、本当に歩けるのだろうか…という思いを強く感じていました。画像から何が読み取れるのかという解剖学的な視点からそれを臨床にどう活かすかという所まで含めた講演内容でした。
私自身脳血管障害の患者様を担当することもあり、CT・MRIの「脳画像」に触れる機会が多くあります。しかし、画像では病巣部位を見ているだけで患者様を身体評価でしかとらえておらず、自分の中で、時に偏った予測から、ゴールの設定を行なっていたのではないかと考えさせられました。
また、『理学療法士の関わり次第』ということを強調して話をされており、私が画像から判断できることがあればどれだけ患者様の可能性が広がるだろうかと感じました。 日ごろの業務に追われているという理由で、やろうとしていない面もあるのが現状でした。その自分の心の緩み・怠慢さに緊張を、また成長するきっかけを与えてくれる講演で大変勉強になりました。

(写真は樋口卓篤さん)
≪卒後セミナーに参加して ~2日目≫
報告:千原宏明さん (済生会唐津病院リハビリテーション部 昼間部3期卒)
前日に引き続き、講師は吉尾雅春先生です。
先生のご略歴も華々しいのもですが、なにより「副院長」というその肩書。
理学療法士でも、頑張れば病院の副院長になれるのだ!と思うとなんだか嬉しくなりませんか??

(写真は深見一也さん 村上記念病院リハビリテーション科 昼間部4期卒)
私は前日のセミナーから参加しましたが、2日目は実技があるということでしたので、その日の夜は気合を入れる為(!?)焼肉をたべました!(実技がなくても食べてましたが!!)ただ、店員さんのついできたご飯の方が気合入っていました...

さてさて2日目のテーマですが、「BobathやBrunnstromはてこの原理を知っていたか?」という興味深いものでした。内容は基本的な力学からはじまり、股関節の解剖、大腰筋の役割、また装具を使った歩行練習の紹介など、どれも臨床よく出会う事柄ばかりで、早く仕事に行きたい!と思える勉強会でした。
※Bobath(ボバース)とBrunnstrom(ブルンストローム)、は共に、脳卒中リハビリテーションの大家。

初めて開催された卒後セミナーでしたが、会場が、母校であること、参加者の大半が卒業生であったことで、気負うことなく、あっという間の時間を過ごすことが出来ました。帰りの電車の中でウトウトしながら、懐かしい先生方とお話をしたことや、仲間と楽しく語らうことも、卒後セミナーの一部なんだなーっと、一人納得していました。
この様な企画をして下さった先生方や、準備スタッフの方々、大変ありがとうございました。これからも是非2回目、3回目と続けていただけるよう願っております。

「懐かしい~!」
投稿者 fukuokakokusai : 2010年12月06日 17:29
